2000年4月11日(火)17:27
ルクセンブルク(AP)
欧州連合各国の外務大臣は火曜日、トルコの将来のEU加盟に関する協議に道を開き、政治的、経済的レベルにおける一層の緊密な協力関係で合意した。ルクセンブルクでのEU外相会談に出席したトルコの外相イスマイル・ジェムは、8つのワーキンググループの設置が決定された、と述べた。これらのワーキンググループはEU基準のトルコへの導入の進展を監視することになる。「EUとトルコの関係にとって今日は特別な日だ」とポルトガルの外相ジェメ・ガマは語った。
とはいえこれは加盟交渉が近々開始されることを意味するものではない。EU拡大担当のドイツのギュンター・フェアホイゲン委員は、「目下行われている対話は協議の予備段階である。しかしトルコが開始した、あるいは宣言した改革によってはこのプロセスが速められるかもしれない」と語った。人権問題も火曜日の会談では重要な位置を占めた。EUはトルコに対し、加盟の前提条件として死刑制度の廃止を求めている。「我々は最近16年間死刑を執行していない。しかし死刑制度の廃止は現今の状況では時期尚早である」とジェム外相はこの問題に関して語った。
フェアホイゲンはトルコとギリシャに対し、良好な隣国関係を築くよう求めている。両国間の懸案となっているキプロス問題は、ギリシャのゲオルギオス・パパンドレウ外相によれば、いくらかの進展を見せている。キプロスもトルコ同様欧州連合の加盟候補国である。
EUは火曜日にトルコに対し、経済および政治の改革のために1500万ユーロ(およそ2930万マルク)の援助を認めた。壊滅的被害をもたらした8月の地震の復興に対しては、EUは6億ユーロ(およそ11億7千マルク)の借款を提供している。
原題:Europaeische Union und Tuerkei vereinbaren engere Zusammenarbeit